「東京は僕には小さすぎるよ!」言葉が迫ってきた西荻窪の夜のこと

ポエトリーリーディングを始めてからそこそこの時が経っているのですが、いまだにマイクの前に立つと膝ががくがくするのがわかるのです。昨日のライブの会場は殊に、演者とお客様が同じ明るさの照明の中にいるので「見ている/見られている」という意識がぐいぐい押し寄せてきました。と言いつつ自分の出番も楽しかったですし、共演者のステージもすべて堪能することができました。会場でお声がけくださった皆さんもどうもありがとうございます。主催の胎動・生駒さんにも大変お世話になりました。そんなわけで改めて、胎動Poetry Lab0.Vol.5 ありがとうございました!(出演告知のエントリはこちら
前置きが長いのは仕様です
先週のオープンマイクSPIRITに引き続き、この日のスペシャルゲストZohab Zee Khan。大柄な身体をめいっぱいに使ってフロアの奥へ奥へと進みつつ、パンチの効いた言葉は滞ることを知りません。
天井から吊り下がるオーナメントに額をぶつければ「東京は僕には小さすぎるよ!」と言ってのけ、なおかつ周囲もそれを納得できるのはたぶんZohabくらい(だと私は勝手に思っています)。それは背格好のことだけではなく、彼が社会を見る目の広さも言い表しているような気がしました。
Zohab Zee Khan来日記念特別ブックレット。彼の代表作"Imagine"のオリジナル版と日本語翻訳版が収録されています。今回のZohabの日本ツアーをサポートしたスポークンワード詩人・村田活彦さんが、編集・翻訳を手掛けました。"To Chiaki, Thank you for your words. Zohab Khan" Thank you と言わなければならないのはこちらのほうです。
ZohabがAustralian Poetry Slam 2014で優勝を勝ち取った詩、"I Write"の動画を紹介しておきます。「何のために書くか」とか「何を考えて言葉をつかうのか」ということについて、詩人自らがわざわざ詩にして語るなんて正直どうなの、ともやもや思っていた時期も私にはありますが、それはやはり書き手である以上避けては通れない問いなのだと思います。そして、書くことで答え続ける価値のある問いなのかもしれないと、Zohabのリーディングを見ながら考えています。
I'm so glad sharing two stages with you. Thank YOU for your words, Zohab!




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